都心のホテルを子連れで探していて、最後まで引っかかったのが床だった。ハイハイから歩き始めの時期の子どもは、とにかく床を這い回る。ベッドの高さも、フローリングの硬さも気になる。
そこで条件を「畳の部屋があること」に絞ってみたら、東京の候補は一気に減った。
実際にお茶の水ホテル昇龍館に5人家族で泊まってみて、畳の部屋のありがたさがはっきりした。
ベッドから落ちる心配がない。転んでも畳が受け止めてくれる。おもちゃを広げるときも、そのまま座らせておける。靴を脱いで上がる造りなので、外の汚れが部屋に入ってこないのも小さい子には効いてくる。
昇龍館の客室入口。ドアを開けたところからもう畳で、わずかな上がり框を越えるだけで部屋に入れる。
10畳28㎡の和室に布団を4組。都心で家族が横に並んで寝られる部屋は多くない。
この記事では、東京26軒のうち客室が靴を脱いで上がれるタイプの8軒を選んだ。畳の上にベッドを置く構成も含んでいる。
逆に、洋室の一角に小上がりの畳スペースがあるだけのタイプは外した。あれは靴を履いたまま過ごす部屋なので、子どもを床で遊ばせる目的には向かない。
掲載情報は各ホテルの公式サイトをもとにまとめています(2026-08-28時点)。客室タイプや料金は変わることがあるため、詳細は各ホテルにご確認ください。
畳の部屋がある宿 比較表
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コスパ: ◎=価格以上の価値, ○=価格相応, △=価格のわりに子連れ向けの強みが控えめ。添い寝: ◎=年齢制限のみ, ○=年齢+追加条件あり。貸し出し備品: ◎=主要品目が無料で揃う, ○=基本品目あり, △=最小限。参考価格は大人2名・子1名・素泊まり・閑散期の目安。
※掲載は「客室が靴を脱いで上がれるタイプ」の宿。畳の上にベッドを置く構成も含みます。洋室の一角に小上がりの畳スペースがあるだけのタイプは、靴を履いたまま過ごす前提なので対象外にしています。
予約前に確かめたい3つのこと
1. 「和室」と書いてあっても畳の部屋とは限らない。
予約サイトの「和洋室」には2種類ある。部屋全体が畳でその上にベッドを置くタイプと、洋室の一角に小上がりの畳スペースがあるタイプだ。後者は靴を履いたまま過ごす部屋なので、子どもを床で遊ばせたいなら選択を誤ることになる。
この記事の8軒は前者だけに絞っている。
逆のパターンもある。御宿 野乃浅草別邸と御宿 野乃浅草は、客室名がシングル・ダブル・ツインという洋室の呼び方で並ぶ。
ところが実際は全室が畳敷きで、建物の玄関で靴を脱いで全館裸足で過ごす造りだ。部屋名だけ見て素通りしてしまう典型なので覚えておきたい。
2. 何人で1部屋に泊まれるか。都心の和室は意外と定員が小さい。
5人家族が1室にまとまれるのは旅館 三河屋本店の和室12畳(定員1〜5名)だけだ。
野乃浅草別邸とプロスタイル旅館 東京浅草は定員4名の部屋がある。
一方で野乃浅草(本館)は全室が定員1〜2名で、3名以上の部屋タイプがそもそも存在しない。
3. 子どもの年齢に制限がないか。これは見落としやすい。
雷門旅館は口コミ評価4.83と高いが、公式サイトに桜(72㎡)・青海波(62㎡)・菊唐草(28㎡)が「10歳未満のお子様のご予約はお受けしておりません」と明記されている。
10歳未満が泊まれるのは梅の丸・光琳菊・桐・若松(和室33〜36㎡・定員1〜3名)のファミリープランのみ。
広い部屋ほど子連れでは使えないという逆転が起きているので、部屋の写真だけで選ぶと予約できずに終わる。
予算と立地で選ぶなら
価格を抑えたいならホテル東京ガーデンパレスが1万円台前半から。和室8畳・9畳があり、3名以上は布団になる。
観光の拠点として動きやすいのは浅草の4軒で、なかでも三河屋本店と雷門旅館は浅草駅から徒歩2分と近い。
大浴場で子どもと湯船に入りたいなら、昇龍館・野乃浅草別邸・野乃浅草・ベイサイドホテルアジュール竹芝の4軒に絞られる。
野乃の2軒は天然温泉だ。ただし東京都の条例で7歳以上または身長120cm以上は異性の浴場に入れないので、上の子の年齢によっては大人の分担を考えておきたい。